菰野町では今、「夢・ときめき・新しい時代(とき)を紡ぐこころの都市(まち)・菰野」
  を基本理念とする、第四次総合計画に基づき、さまざまな施策が取組まれ
   ています。これは21世紀を着実に歩んでゆくための最初の10年の道しるべと
    なるものです。
     これまでの取組みや今後の展望について、「夢・ときめきの都市」をテーマ
      にお話をして頂きました。

新春座談会出席者
●出席者(写真左から)   菰野町区長会会長      諸岡稲造さん   菰野町議会議長       渡辺 昇さん   菰野町長          服部忠行   菰野町婦人会連絡協議会会長 諸岡美鈴さん (司会)  企画観光課長 樋口 善律

 司会 新年明けましておめでとうございます。本日は「今、夢ときめきの都市を語る」と題して、お話しを頂こうと思います。現在、菰野町は第四次総合計画にもとづいて、各種施策が展開されています。拠点整備としてのシティセンター構想も着実に進み、新庁舎も完成しつつあります。しかし、今日の社会経済状況の低迷や国、地方の財政は非常に厳しい状況がございます。そのなかで、地方分権が推進されてきていますが、それとあいまって市町村合併の問題もクローズアップしてきています。菰野町としましては、新しい時代の中でどのようなイニシアティブを取って、町づくりを展開していくのか、そういう観点からお話を頂ければと思います。まず、町長から今取組んでいる第四次総合計画について、お話頂きたいと思います。

第四次総合計画将来像実現に向けて
 町長 皆様方には健やかに新しい年、午年をお迎えのこととお喜び申し上げます。菰野町では、平成11年にスタートした第四次総合計画「夢・ときめき・新しい時代を紡ぐ心のまち、菰野」の将来像実現に向け、各種の施策を展開しています。この計画では、我が町の持つ特性を活かし、「自然との共生を基調としたまちづくり」、「住む・働く・憩うなどが調和のとれたまちづくり」、「長寿社会に向けて総合的な健康づくり」、「個性や価値観を尊重した人づくり」の基本的な目標が掲げられておりますが、こういった基本目標を掲げた基本構想とこの構想を具体的な施策に結びつける基本計画、また、さらに具体的な事業を設定し、予算へ反映する推進計画があります。
この推進計画は、助走期間として取り組んできた第一次推進計画から本年は第二次推進計画としてスタートします。さらに当町が大きく飛躍できるよう、積極的に各種施策に取り組んでいきたいと思います。

 司会 町ではこの総合計画に基づいて、いろんな施策が行なわれていますが、特にお気づきのことがあればお伺いしたいと思います。


町内全域を使った観光対策に期待
 議長 菰野町は鈴鹿国定公園、湯の山温泉ということで、観光が大きな特長としてあるわけですが、北の方にも福王山や尾高高原など、いろんなポイントがあります。湯の山だけでなくそれらのポイントへも行きやすい周遊ルートの確保など道路ネットワークを作るというのが、観光施設や観光地が発展するには必要だと思います。なかなか大変ですが期待したいと思います。



進んだ福祉・環境対策を評価
 区長会長 私たち町民の立場で見せて頂いても特に福祉対策や資源物回収、リサイクルといった環境対策などについて、近隣の市町村に一歩も引けを取らない、すばらしい町づくりが進んでいると思います。ただ、道路整備も進んでおりますが、菰野の町の中の渋滞は何とかしていただきたいですね。


話しあいの機会充実を
 婦人会長 私たち婦人会、イコール主婦なんですけれども、私も以前は、行政のことに対して無関心であったと思うのですが、こうしていろんな会議にださせて頂いて勉強をさせていただき、ありがたいと思っております。できれば町の施策や町づくりについて、婦人会などにも説明や議論の場への参加の機会があればありがたいと思います。それと、主婦、若いお母さん方が安心して働ける菰野町をつくって頂きたいというのが、婦人の立場で痛切に感じていることでございます。


 司会 今年は役場本庁舎が移転しますがこのことについて、いかがでしょうか。


住民の立場に立って役場の組織機構を改革
 議長 今年はシティセンター構想の中で、新庁舎が稼動します。建物はよいが中身はどうか、ということで昨年の12月議会で課設置条例が可決されました。住民の立場にたった機構改革をせよという町長の思いであったようです。議会としてもその立場を基本に進めてきたものです。

 区長会長 議長さんの言って頂いたとおり、われわれ住民の声を反映していくために機構の改革をやって頂いたということで本当にありがたいことです。ただ、機構が変わると、当初は戸惑いもあるかと思いますが。

 町長 ありがとうございます。新しい庁舎は新しい組織で、住民の皆様により満足して頂けるサービスの充実に努めていきたいと思います。


自立型都市の実現を展望
 司会 今、地方分権、市町村合併が言われていますが、まず全体的な状況について、町長からお話し下さい。

 町長 今、日本経済が低迷し、これまでの社会経済システムが崩壊し、また国・地方公共団体においても非常に厳しい財政状況になっています。
このような中、平成12年にいわゆる地方分権一括法が施行され、各自治体が自主的・主体的に自らの行政を行うことができる「新しい時代」に向かって、一歩を踏み出したところであるといえます。また、国の財政難による地方交付税の今後の見通しや地方分権の受け皿としても、市町村合併の問題が話題となっています。国は、特例法を設け、平成17年3月までに合併を推進するため、いろいろな支援策を打ち出しています。はたしてそれが菰野町にとって実効のあるものかどうか、また、自立型都市の実現が展望できるかどうか、住民のみなさんと十分に吟味していかなければなりません。


 司会 議長さんは三重県の町村議長会の副会長という要職を努めてみえますが、県内の状況も含めて何かお聞かせ願えればと思います。


合併論議は住民との対話を大切に
 議長 県で会合などがありますと、やはり合併の話しがでますが、服部町長は以前から菰野町は単独市制を目指すということを言ってみえます。そのせいか菰野町は合併には反対だというような話しを聞くわけですが、私は町長から反対、賛成ということについて一度も聞いたことがありません。また、国においては666兆円という莫大な赤字や少子高齢化など、いろんな問題はあると思いますが、一番の基本は住民が主役ですから、住民の意見を十分に尊重しその声を反映していくことが大切だと思います。先人が苦労して作ってきた菰野町を、いとも簡単に国からの押し付けで合併論に走るのではなく、住民と十分対話していく、これが基本であると思います。

 司会 町長いかがですか。


パートナーシップで理想的な環境対策
 町長 お話し頂いたように私も町長に就任させて頂いて、15年目を迎えておりますが、立候補の当時から単独市制をめざそうというのがキャッチフレーズでございました。その線に従いまして、四日市西警察署の誘致とか湯の山街道、ミルクロードの国、県道への昇格、第二名神のインターチェンジの誘致など、だいたい計画的に進んできたと思います。また人口がだんだんと増えてきて、新しい自治会ができるというように、菰野町の骨格が固まってきたように思います。先ほどリサイクルなどの話しがありましたが、住民と行政のパートナーシップのもとで、理想的な環境保全等が図られていると思います。そういう意味からも区長会さんあるいは婦人会さん等に大変なご協力を頂けるというのも、今の規模が理想的であるからかなという感じをもっております。

 司会 市町村合併について婦人会長さんはどんな感じをお持ちでしょうか。

 婦人会長 単純には言えませんが合併となれば、婦人会の流れというんですか、活動方法も随分変わってくると思います。これまでこの婦人会も、会員は少し減ってはいるんですが、折に触れいろんな方に会合なんかに出て頂いて、それを地区でまたお話して頂く、というようなきめ細やかな活動がうまく進んできています。しかし組織が大きくなれば今のような活動はできにくくなるということもあるんじゃないでしょうか。この合併問題は、私たちにとっては大きすぎる問題で、具体的なことが良く分からないということが現状です。こういうふうなことについても先ほどのような話し合いの場を持って頂きたいと思います。

 司会 区長会長さんはいかがですか。


細部までの住民意向反映は現状規模が理想
 区長会長 やはり、合併については、菰野町が今おかれている立場、それから特に菰野町の特性ということを考えるとどうなるのかな、というようなことを考えるべきであって、私としてはすべての面でいちばん住民の意向を反映し細部にわたって行政がいき届くのは、今の規模かなと感じています。

 司会 この合併問題を考えるとき何が大切なことだとお考えですか。


住民主役のまちづくりに一丸となってサポート
 議長 服部町長は長年にわたりさまざまな施策を推進して頂いているところですが、その中で突如出て来たのが今回の合併の問題です。中身もこれは国からの方式です。先ほど皆さんが言われたように、大きくなればなるほど住民サービスの低下があるのではないかということも懸念されるわけです。先ほどの総合計画でもそうなんですが、その将来像実現のためにさまざまな施策を展開していかなければなりません。しかも、この経済情勢ということで、いかに効率的にということを主眼としてですね、その実現のために行政と議会は両輪のごとくとよく言われますが、その主役は言うまでもなく住民です。私たちは住民が満足して暮らせる、安心な都市づくりのため、一丸となってサポートしていきたいと思っています。合併問題のメリット・デメリットを考えるにも、まずここが基本であると考えます。

 区長会長 議長さん言われたように、なんといっても町民の為の合併でなければならないと思います。先ほども申し上げましたが福祉、環境面では、菰野町はどこよりも優れています。負担は軽くてサービスはどこよりもよいというのが実情でございます。合併したことでそのサービス面にマイナスが出ては駄目だと思いますし、地域性、特性を活かした住民に配慮した合併でなければならないと思います。目先のあめ玉につられることのない、本当に住民の為に、菰野町の将来に悔いのないよう進めて頂きたいと思います。

 町長 菰野町は広域行政の中で、今日まで三泗地区あるいは鈴亀地区等仲よくやってきた実績をもっております。また、周辺の町村でも合併の温度差というものも随分あるわけでございます。それらを見極めながらメリット、デメリットを十分研究してその上で町民の皆さんがたの判断を仰ぎたいと思っております。

 司会 いろいろとお話をはずんで頂きましたが、最後に総括ということで町づくりの展望を町長、議長さんに語って頂きたいと思います。


自己責任が果たせる地方自治を実現
 町長 申し上げたいことはたくさんございますが、益々地方分権が進む中、地方自治体がまず考えるべきことは、これからの地方自治に自己決定、自己責任が果たせるかどうか議論を深めることが重要です。それには明確な地域づくりのビジョンを持ち、また、どうやって自主財源を確保していくかが必要となります。また、そういう中で、議会運営におきましても議長さんがすばらしいリードをして頂いているということで、まさに行政と議会が車の両輪として、その実があがってきていると大変幸せに思っているところでございます。先ほども触れて頂きましたように、私もいま町村会の会長という重職をもっておりますし、渡辺議長も県の町村議長会の副会長ということで、非常にいいタイミングをもっているということでございますので、このチャンスを大いに生かして飛躍をしていきたい、そして町民の皆様方にこの町に住んでよかったと言って頂けるような、そんな町づくりをめざして頑張っていきたいと思っております。区長会長さん、婦人会長さんこれからもよろしくお願い申し上げます。

 議長 区長会長さんはじめ、婦人会長さんもそれぞれの立場の中でお話しをされたわけですが、我々議会にも住民からの要望はたくさんあるわけでございます。先ほども申しましたが、菰野町にお住まいの方も、また菰野町に来町される方も菰野町はすばらしい町だと言って頂けるような都市づくり展開のため、住民の方々にも、その議論の場に積極的に参画して頂き、理想的な将来像を実現していけたら、今日「夢、ときめきの都市」をテーマに語り合ったことは、意義深いものと思っております。

 司会 これで本日の新春座談会を終わります。どうもありがとうございました。