提案型で設計者選定
5月号でもご紹介したように、平成18、19年度の2カ年継続事業で、菰野町図書館の建設に着手し、基本設計のための設計協議を進めています。 設計案の選定にあたっては、図書館設計の経験、実績が豊富な設計業者数社に提案を求め、その内容を審査し、最優秀提案者となった且R下設計中部支社と設計業務委託契約を締結しました。 今回はその提案の概要と、図書館の必要性についてご紹介します。 |
郷土の香りに包まれた先進の図書館づくり
町では今年3月に菰野町図書館整備基本計画を定めました。今回はその計画に基づいて、利用者のより利便性の高い提案を求めました。限られた敷地の中での有効な土地利用と、利用者の動線を考えた図書館内部の区分などについて、各社から素晴らしい提案がなされました。その中から「郷土の香りに包まれた先進の図書館づくり 滞在交流型図書館をめざして」と題した提案が最優秀案となり、これをもとに現在基本設計協議を進めています。 細部については調整中ですが、外観や内部空間について提案されたイメージをご紹介します。 正しい情報選択能力を身につけるための図書館 小説や雑誌、絵本などを読んだり借りたりするために、図書施設をたくさんの人が利用しています。しかし、生活や仕事であるいは趣味で、調べたいと思ったことに関する資料や情報を、的確に調査するサービス(レファレンスサービス)を利用して入手したことのある人は、まだごく一部の人だけではないでしょうか。 図書館は、単なる資料の貯蔵庫としてではなく、情報を提供するための様々な活動を展開し、利用者をサポートする社会教育機関であり、住民の生涯学習を支える拠点となる施設です。 例えば今日の社会は、自己判断・自己責任を求められる傾向が強くなってきています。これに対処するには、意思決定に必要な、正確で体系的な資料や情報を得ることが必要です。また目覚ましい情報化社会の進展 により、世の中に情報があふれ、子どもから老人まで年齢を問わず、正しい情報を選択する能力を身につけることが求められてきています。このようなとき図書館は、さまざまな情報をうまく利用する手助けをしてくれる場でもあります。 菰野町の 知的基盤づくり
図書館は生涯学習の拠点として、知の源泉である図書資料やインターネット環境を提供します。そして住民の読書を推進し、知的水準の向上を図り、菰野町の文化や経済社会の発展を支える施設として機能します。 図書館建設にはたくさんの費用が必要です。しかし今、地域における図書館の存在意義を明確にし、その充実へ踏み出さないと、今後一層厳しい財政状況が予想される中、その機会を長く失い、菰野町の知的な基盤づくりに支障をきたす事になると判断し、この整備事業を進めています。 |
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竹永学童クラブの子どもたちは、夏休み期間中、毎週木曜日にコミュニティバスに乗って図書室に本を読みに来ています。 「新しい図書館が欲しい子、手を上げて?」の質問にみんなが手を上げていました。 |
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教育の基本は、あくまでも「読書」であり、国際的に通用する人間になるには、まず「国語力」をつけること、とりわけ“本を読む”ことが不可欠です。幼いときからすばらしい環境の中で本に親しみ、若いときにこそ多くの名作を読むことが大事であるとも言われています。こうした環境を提供することにより、未来を担う向上心豊かな若者が育つ町になると考えます。 私たち図書館整備検討会では、こうした考え方のもとに、より多くの町民が癒しと文化を通して、交流できる「情報発信交流館」としての機能を持ったすばらしい「先進の図書館」建設を目指し、これからも行政に提案していきたいと考えています。 ICT:Information and Communication Technologyの略で「情報通信技術」の意味。これまでのIT(Information Technology)という表現に加えて「コミュニケーション」(共同)性が具体的に表現されて、ネットワーク通信による情報・知識の共有を念頭においた表現として使われています。 |
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問い合わせ | ||||
社会教育課 TEL 391-1178
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