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町長雑感

加齢と医療費

−高齢者社会は徐々に進む−

25万251円。

この数字は、菰野町国民健康保険加入者一人当りの医療費(注)です。菰野町の国民健康保険は、自営業者や農業従事者などの0歳〜74歳が加入し、町民全体のおよそ25%に当たる1万人弱が利用していますので、この金額は、74歳以下の町民皆さんの医療費とほぼ近似した数字だと認識しています。

75万3,457円。

この数字は、菰野町の後期高齢者医療保険加入者一人当りの医療費(注)です。後期高齢者医療保険制度は、創設当時、「姥捨て山医療制度」と揶揄されましたが、制度としては、75歳以上の全ての国民が加入する医療保険です。

巷間指摘されていますが、この二つの数字からは、高齢社会の進展によって医療費が増加するという実態を読み取ることが出来ます。
では、次の数字は何を示しているのでしょうか?

38万8,724円。

これは、菰野町国民健康保険加入の前期高齢者(65歳以上75歳未満)の一人当りの医療費(注)です。

年齢層で一括りに論ずるのはやや荒っぽい方法ですが、後期高齢者の医療費は高いものの、何も後期高齢者になったその日から医療機関にお世話になるのではなく、加齢とともに徐々に医療費がかかるようになるということは、これらの数字から明らかでしょう。

日本の国民皆保険制度が、世界で一番の長寿国に押し上げた要因の一つであることはご承知の通りですが、この制度は、当然のことながら、病院が存在し、そこに従事する医師や看護師などが居なければ成立しません。

さらに、保険制度は相互扶助の関係がその財政基盤を支える制度でもあります。相互扶助を重視するあまり、過度な医療制限や過剰な健康維持への要求は、社会規範や社会制度の硬直化を招き、豊かな社会生活に逆行する可能性もありますのでバランスの問題ではありますが、だからと言って医療制度は自助のみでは成立しないことも確かなことです。ここでは、ごくごく簡単な単純な数字を列挙しましたが、高齢社会と世代間格差、相互扶助の関係によって成立している日本の社会制度のレベルの高さを感じていただければ幸いです。

(注):平成25年度の1年間に保険による給付を受けた金額(自己負担額を除く)


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