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鈴鹿山脈 鈴鹿山脈は、三重と滋賀の県境に横たわる東西方向に約10km、南北方向に約55kmの山脈をいいます。最高峰は雨乞岳(標高1238m)ですが、菰野町内には御在所岳(1212m)、鎌ケ岳(1157m)、釈迦ケ岳(1092m)、国見岳(1160m)といった鈴鹿の山を代表する山が幾つもあります。
 なだらかな起伏の滋賀県側に対して三重県側は切り立った山岳地形をしており、それが人々を引きつける大きな魅力となっています。ふもとまで電車やバスなどの交通機関が整備されてきました。
 昭和43年7月22日に鈴鹿山脈の29,893 ha(三重県 12,709 ha、滋賀県 17,184 ha)が鈴鹿国定公園に指定され、以後、自然の保全と利用が図られてきました。
 鈴鹿山脈は、本州のなかで最も細くくびれた部分にあたる、日本海側の若狭湾と太平洋側の伊勢湾とを結んだ東海地方に南北に横たわるように位置しています。この位置関係から鈴鹿山脈は、渡りや移動の際に動植物が必ず通るルート上にあります。また、気候面でも、太平洋側であっても日本海気候の影響を多分にうけるなど、標高が低いにもかかわらず高山植物や日本海側で育つ植物の姿を見ることができます。これが、鈴鹿山脈で多様な動植物が見られる理由です。
 山麓には温暖性の植物、中腹には温帯性の植物、そして頂上一帯には日本海気候の地域や高山に生息する植物など、多くの草花や樹木を観察できる珍しい地域です。このように  動植物は南北に壁のように横たわる鈴鹿山脈のふもとを行き来しているのです。