第16回
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炭がま
 
 
 

 かまを築く場所は、材料の原木を運ぶのに都合のよい、風当たりの少ない、しかも沢水が付近にあって湿気の少ない山の中腹を選びます。かまの半分は山の斜面を切り取ってならし、基礎になるところに石を並べ、その上に壁土と石を交互に積みぬりかためます。焚口は正面に石を積み鳥居型に築き、かまのうしろの方に煙出しをていねいにつけます。最後は鉢(頂上部)をすり鉢を伏せたように、壁土で塗り、たたきあげます。昔は、かまの中に原木をつめて、その上に壁土を塗りこめたといいます。このやり方では鉢がおちることがあり、改良されて鉄筋を入れたり鉄板で補強したりする工夫が行われました。

 かまが雨や雪が降ってぬれないように、かやで屋根を葺きます。

 炭かまの鉢あげの日は、炭焼きの仲間連中が手伝いに集まります。男衆はヘラでかまの表面の土を打ちかため、女衆は土を運び、水を汲みます。鉢あげが成功すると、かまの前にお神酒を供えて山神に安全を祈り、仲間同士でささやかな酒盛りがはじまります。新がまができたときは家の普請と同じで皆で祝います。

炭がま