第17回
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山の生活
 
 
 
山の生活

 炭やき仕事は人里離れた奥山で働かねばならないので、炭がまの近くに山小屋を建て、そこに寝泊りして生活します。小屋を建てる場所を屋敷どりといい山腹を切りとりならして、山にある木を切りそれを柱に立て、藤つるで結び屋根や囲いは、かやを用います。山小屋の広さは2畳から4畳ぐらいで奥は板を張りふとんを敷き、ここで寝ます。入り口に土間を設け、小さな火床を築き鍋をかけ炊事道具が置いてあります。小屋のそばに風呂場と便所も設けます。そして平らな所を選んで起こし、そこに時なし大根や葱を作り、冬場の野菜を確保します。春から夏にかけて、わらび、ぜんまい、ふきなどの山菜を採って食べ、秋には栗、山ぶどう、あけび、きのこの自然の産物が食卓を賑わし、たまに里から山小屋を訪れる人のもてなしにも、山のものが出されます。10日に1度くらいは里へおりて、米や味噌、醤油の補給に出かけます。ときには山小屋で子どもを生むこともありました。質素で貧しい生活ですが、大自然のふところに抱かれた別天地で村や町に住むものの知らない、いうにいえないよろこびもあるわけです。

山の生活