第20回
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ワラの文化B
 
 
 

ワラ細工
 ワラの利用は、縄、俵、叺(かます)、莚(むしろ)、ふごなど生産に必要な用具と、また、草履、わらじ、みのなど日常生活の用品に作られ使われていました。これらの細工用の原料ワラは、昔は野田、関取種など茎のやわらかいものが使いワラになりました。特に野田ワラは珍重され、1畝か2畝ぐらいの田んぼに別に作付けしました。その野田ワラを寒中、池や川に浸し、これはワラのアクが抜けて変色せず、耐久力もあって、荷縄や、牛の導綱などに用いられました。  
 縄や草履を作る場合は、ワラのはかま(スクダ)を手で取り除きます。これをスグリワラといいます。スグリワラを石の上に置いて木槌で叩いてワラの繊維をやわらかくして細工用に用います。原料のワラをキワラといい、打ったワラをウチワラとよんでいました。一把のワラを打つのに30分位かかり、一把のワラで草履は5足、中縄で50尋(ひろ)ぐらいなえました。  
 ワラ仕事は、秋から冬にかけての夜長の時期に、夜なべ仕事に大方やりました。男は寝るまでにワラを一把打つか、縄を50尋(ひろ)をなうのが普通でした。  
 お正月の二日の朝は仕事初めにワラ打ちをするのが村のきまりで、朝早くからトントンとワラを打つ音が響きわたりました。

縄ない
縄ない