第28回
 広報こものトップ >> 郷土史・風俗

バックナンバー

 

瓦職人
 

製瓦機で瓦を成型する瓦職人 瓦をつくる専門の職人には、瓦を製造する技術者と、屋根を葺くものがあります。昔は、自分で焼いて、それを葺くという一人二役でしたが、瓦の製造が盛んになると次第に分業化されてきました。瓦の焼成窯も、だるま窯とよばれ、これを専門に築く窯師という職人もいました。屋根を葺く技術も親方、師匠について厳しい修行を積み、葺き方によっては雨漏りする場合もあって熟練を要します。

 ことに鬼瓦を作る職人は鬼板師ともいい、高等な技術を身につけ、ヘラ一本で各地の瓦屋を遍歴して寺院の大きな鬼瓦を手作りで仕上げ、立派に棟に飾るという職人の中でも誇り高き人たちでした。潤田に在住していた瓦師伊藤秀石は、最後の鬼板師といわれています。その美術工芸的な技法は子の伊藤武氏に受け継がれ、現在数少ない瓦師として貴重な存在となっています。

製瓦機で瓦を成型する瓦職人