第37回
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竹の文化
 

竹と伝承 
 かぐや姫の昔話は、竹切りを仕事にしている爺が藪へ入って竹を切っていると、一本の竹の中から三寸ばかりのかわいい女の子が出てきて、爺と婆はその子を大切に育てたら美しい姫となり、大きくなった姫はやがて天女になって空へ舞いあがっていったという物語です。これは竹のもつ清純さの中に精霊が宿るという素朴な信仰と、その竹の中から生まれた姫と貧しいが正直な心をもつ爺に富が授かるという話が伝承されてきたものです。
 また竹の原産地でもある暑いインドで釈迦が最初に仏法を説いたのは竹林精舎といわれ、中国でも竹林の七賢といい、竹林で会い清談をしたという故事が伝えられています。

竹の種類
  竹は常に緑の葉を見せ、冬、雪に耐えている竹の姿は、松や梅とともにめでたい樹として親しまれてきました。竹はイネ科の多年生常緑樹の仲間で大別して竹類、笹類、バンブ類があります。筍から成長して竹の皮が脱落するものを竹類といい、成長後も竹の皮がついているものを笹類といいます。
 身近にあるモウソウチク、マダケ、ハチクの類は中国から伝来し、なかでもマダケ、ハチクは日本の在来種であるという説もあります。竹に節ありといわれるように、竹の見分け方は節が低く一本のものがモウソウチク、二本の節目がはっきりしているのがマダケ、ハチクです。
 バンブ類は、ほとんど地下茎がないホウライチクの類をいいます。
 菰野あたりでは、マダケ、ハチクをおとこ竹、ヤダケ、メダケをおなご竹と呼んでいます。

モウソウチクの竹林
モウソウチクの竹林