郷土史・風俗第80回
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司馬江漢(しばこうかん)がめぐった菰野
 

 天明6年(1788年)7月16日に門弟であった鈴木九右衛門(くえもん)がいる菰野を訪ねた江漢は、菰野で宿泊しました。翌17日に鈴木氏の案内で吉沢村の学者久保三水(くぼさんすい)を訪ね、雨が続いて三滝川が氾濫したため菰野へ帰ることができず、さらに一泊しました。18日は、伊藤孫右衛門方(まごうえもん)へ出向いて歓待され、19日からは湯の山方面へ行き、温泉めぐりを楽しみました。そのときの宿は橘屋に泊まり、そのエピソードを面白おかしく紀行文に記しており、湯の山の風景がスケッチとして描かれています。この紀行文「西遊日記」は文政12年(1815年)に完成し版行(はんこう)されています。
 江漢は文政元年(1818年)10月21日に没し、菩提寺慈眼寺に葬られています。

「西遊日記」に記載されたスケッチ
▲「西遊日記」に記載されたスケッチ