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町長雑感

適正な社会資本整備による財政構造の改善(その3)

−事業の統合と全体最適−

ここ2回にわたって取り上げた公共下水道事業と農業集落排水事業以外の生活排水を処理する方法としては、合併処理浄化槽、単独処理浄化槽や汲取り便槽などがあり、菰野町においても、合併処理浄化槽は7,553人、単独処理浄化槽は3,970人、汲取り等処理は3,093人が利用しています※1。これらを年間の個人負担の観点から申し上げると、平均的な使用状況を仮定した3人世帯では、浄化槽では64,820円、汲取り式便槽では31,080円となっています(ちなみに、同仮定における公共下水道事業の使用料は37,056円)。

 これらの浄化槽などを用いた処理方法では、汚水の抜き取り作業が伴います。現在の菰野町では、各家庭から抜き取られた汚泥は、小島地内にある大規模な中継槽に一旦集め、一定の数量になった時点で大きなバキューム車により、川越町にあるし尿処理施設に運搬され、四日市市、朝日町、川越町の汚泥とともに処理されます。当然のことながら、中継槽の維持管理、中継槽からし尿処理施設までの運搬費、し尿処理施設の運営費用などにも経費が必要となり、菰野町の歳出予算としては合計約1億円になります※2。

 これから浄化槽などを利用している皆さんが、順次整備していく公共下水道事業に接続すれば、当然のことながら、約1億円の経費が低減することとなり、例えば、中継槽からし尿処理施設までの運搬費用は、2,700万円(平成28年度)から1,000万円(平成37年度)に、し尿処理施設の運営費用の負担も6,000万円(平成28年度)から4,000万円(平成37年度)になると想定されます。

 確かに、町内の隅々に至るまで下水道事業を展開することは、集落間の距離や住宅の密集度を勘案すると非効率ではありますので、浄化槽などの事業が皆無になることはありませんが、全体としてスケールメリットが生じる場合には、事業を進める必要があります。引き続きより効果的な事業となるよう全体最適を目指して参りますので、ご理解下さい。
※1 平成29年3月末現在
※2 平成28年度決算

大字小島地内のし尿浄化槽汚泥中継場
大字小島地内のし尿浄化槽汚泥中継場


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