新型コロナウイルス感染症の影響で、例年とは違った一年間となった令和2年度。
その一年間を振り返るとともに、これからの教育について菰野町長 柴田孝之と菰野町教育長 北口幸弘が対談を行いました。その様子をお伝えします。

町長と教育委員会との関係性

町長 今回はこのような企画にお付き合いいただきありがとうございます。よろしくお願いします。

教育長 よろしくお願いします。

町長 まずは町長と教育委員会との関係性について町民の皆さんにお話しておきたいと思います。よく菰野町と言えばそれだけでひとつの団体であると思われがちですが、しかし、実のところ町は町長が担当している部局と教育委員会、議会の3つの組織に分かれており、役割分担があります。具体的には、教育委員会は教育に関する分野を、議会は行政をチェックする役割を主に果たしています。

教育長 そうですね。平成27年4月に制度が変更され、教育分野の最終的な執行権限は教育委員会に残しつつ、町長からのチェック機能も働くようになりました。自由に何でもやれるよということではなくなっていますね。

町長 町長と教育長は担当が違う社長が2人いるような感じですかね。

教育長 ただ予算や条例提案に関しては町長の権限で、総合教育会議を設置するという規定もありますね。

町長 総合教育会議に関しても教員の観点だけで教育内容を決めることは偏りがあるおそれがあるので、町長が設置するという規定になっています。町長が町民皆さんの声を教育現場に届ける役割を果たすという構造でこのようになっていますね。

教育長 そのような面でも町長と教育長がどれだけうまく連携できているかが教育分野の行政運営の上では大事だと感じています。今後も町長と相談しながら、事業などを進めていきたいと思います。

学校現場での感染症対策

教育長 令和3年の1月から感染症対策として空気清浄機を学校を中心に導入しました。

町長 学校で児童生徒や教員が安全安心に過ごせるような配慮が必要だと感じたので、自分自身でも研究し科学的に根拠がしっかりした空気清浄機を360台導入しました。

教育長 学校はどうしても人が集まり、密が避けられない場所ですからね。手指消毒、換気に充分気をつけ、昨年は全校児童生徒にフェイスシールドも配りました。

町長 そういえば生徒たちが役場に感染症対策について尋ねてきたこともありましたよね。

教育長 八風中学校の2年生が総合的な学習の中で感染症対策に行政がどのように取り組んでいるのか、役場などで聞き取りや研修を行いました。他にも手作りマスクを制作し、福祉関係の施設へ贈ったりもしています。感染症が流行している中でも自分たちがどのようなことができるか考えながら学習を進めています。

今後のICT教育の推進

町長 ICT教育に関して令和3年度に児童生徒に対して1人1台のタブレットを導入したいと考え、大型テレビの更新も進めていきます。

教育長 1人1台タブレットの導入は全国的な動きですが、菰野町では約3600台ほど必要になります。それに向けて令和2年度には、各学校で高速大容量ネットワークシステムを構築しています。ただタブレット導入後に各教科の指導でどれだけICTを活用できるかが重要になると思うので、菰野町教育委員会独自で、菰野町ICT活用チャレンジ「百人の一歩!」というマニュアルを作成し、どのようにICT教育を進めていくか各学校で研修を進めています。

町長 この取り組みはかなり先進的だと思いました。

教育長 加えて大型テレビに関しては菰野町では早くから各教室に1台ずつ導入していましたが、耐用年数が迫っていることから、さらに見やすい65インチのテレビを全教室に1台ずつ導入する予定です。

町長 私は町全体をみて予算を配分しなければならないんですが、当然ながら予算の上限はあります。ですが、教育は次の時代に繋がる大事な分野ですからね。可能な限り、要望にもお応えしたいと思っています。

教育長 ありがとうございます。令和2年度から教育委員会に指導主事を1名増員し、重点的な学力向上の取り組みも推進しています。教員の授業力向上のために「菰野町授業づくりマスター」という授業づくりのポイントをまとめたものを各教員に配り、指導主事が教員一人一人の授業に対して指導助言を行っています。感染症流行下でも学力向上、授業力向上を目指し、これからのICT教育にも力を入れていきます。

菰野町の学校給食のこれから

町長 給食に関しては、給食を通じて子どもたちの好き嫌いをなくしたいと思っています。どうしても親は子どもが嫌いなものを弁当にいれないと思うので、専門の栄養士が考案した温かいおいしい給食を食べることができるなら、いろいろな食材を味わう経験ができると思うんです。それが小学校だけで終わってしまうのはもったいない。ぜひ中学校でも行いたいという思いがありました。

教育長 令和元年度の12月にデリバリー給食という形で中学校給食をスタートし、その後も一斉給食の実施に向けて、今も検討を進めているところです。学校給食検討会を立ち上げて既に2回、会議を実施しています。中学校給食に限らず、菰野町全体の給食を見ながら、これからどのように給食を実施していくのがいいのか、一斉給食をどのように実施していくのがいいのか確実に前進させていきたいと考えています。

町長 かつては給食がおいしくないという認識がありましたが、今の給食は本当においしいですもんね。

教育長 そうなんです。町長も小学校や中学校に何度も一緒に試食しに行ってもらいましたしね。

町長 食べてみて中学校のデリバリー給食も毎日食べたいと思いました。当然、毎日メニューが変わりますから。まだ注文したことがない方も一度、味わってもらいたいですね。

教育長 そのとおりですね。定期的に生徒や教員に感想を聞き、いろいろな希望も反映しながら進めています。

町長 町としては、中学校給食に必要な費用は生徒の皆さんから給食の注文がなくとも大きくは変わりません。せっかくですからぜひ利用してもらいたいですね。教育長、今回はありがとうございました。

教育長 ありがとうございました。

 
All Rights Reserved.Copyright(c) Komono Town
各ページの記事、画像等の無断転載を禁じます。