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巻頭特集 菰野町が目指す先 町長×教育長Cross Talk

巻頭特集 菰野町が目指す先 町長×教育長Cross Talk
順調に進むワクチン接種

【進行役】お二人、今回はよろしくお願いします。

【町 長】教育現場の詳細などを教育長とお話したかったんです。

【教育長】よろしくお願いします。

【進行役】まずは町政の近況について新型コロナワクチンの接種の動向などについて伺いたいと思います。

【町 長】去年までは感染症が落ち着いてくれるかな、と淡い期待がありましたが、かなり裏切られました。今年になって観光を盛り上げていく準備もしていたのですが、とにかく命が一番大切な状況となっています。その中で、ぜひ宣伝したいことは、菰野町が県下で最も早く新型コロナワクチンの3回目の集団接種を開始したことです。これは、感染症の流行に関わらず準備を進めていたからなんですが、本当に良かったです。県内に基幹病院がある市町はたくさんありますが、菰野町では特に前向きに菰野厚生病院が協力してくださっています。あとは感染症対策を進めながら、次は暮らしを支える施策に移る必要がありますが、今はまだそのようなことを考えられるような状況ではありません。皆さん自身が感染しないようにこれからもしっかりと対策をしてください。

【進行役】ワクチンの接種に関して菰野町は非常にスムーズに進められている印象があります。

【町 長】ワクチン接種を担当する健康福祉課に、あえてイベント的な事業を前向きに行える職員を配置していたこと、そして、菰野厚生病院の小嶋院長も命を助ける、菰野町のために何とかしようと本当に前向きな方なので、周りに恵まれて接種を進められています。あとは接種券の発送が遅いという声だけは届いてますが、接種券を早く送るとコールセンターが繋がらなくなってしまうのでこれだけは申し訳ありません。

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【進行役】医療機関の協力はもちろん、職員の配置なども功を奏したということですね。

【教育長】ワクチン接種に関しては学校では接種しなさい、接種しましたかというような確認はしていません。ですが、保護者の方々からは接種したという報告を多くいただいており、有り難く感じつつ、子どもたちが接種することでオミクロン株の感染対策にも成果があがっていくのではないかと考えています。

まずは自分自身が感染しないこと
子どもたちの健康を守る

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▲グループワークなど対面になる場面はフェイスシールドを着用
【進行役】学校での感染症対策もこの1年間、大変苦労されてきたと思いますが、いかがですか。

【教育長】コロナ禍になって2年が経過し、令和3年度もいろいろな行事を中止、延期せざるを得ませんでした。臨時休校もあり、学校現場も本当に大変でした。そのような中でも秋の実施にはなりましたが、小中学校全てで修学旅行を実施しました。そして、感染症対策として各幼保園も含めて教室に空気清浄機を導入したことで一定の成果があったと実感しています。第5波までもマスクの着用、手洗い、消毒、換気など十分注意して進めてきましたが、この第6波の影響で各学校の教室の窓をこれまで以上に開けるようにして換気を強化しています。教室は寒いですが、空調も併用し子どもたちには過ごしてもらっています。授業の中で対面になる場面は避け、調理実習や近くで大きな声を出す音楽の授業を避けるなど工夫して授業を展開し、部活に関しても全面的な中止はしていませんが、接触するプレーは避け、時間も短縮して実施しています。子どもたちにも陽性者は出てはいますが、学校内で濃厚接触といった状況は発生していません。

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▲各学校でもマスクを着用した授業風景が日常に
【進行役】ハード面でもソフト面でも考えられているんですね。空気清浄機もかなり効果がありましたね。

【町 長】直接の飛沫に対しては、難しいですが教室内でも遠くにいる人にかかることを防ぐには空気清浄機の効果があると感じています。接触感染、飛沫感染に対しても学校現場ではよく考慮されています。予算が許せば、全てのウイルスや菌に効果があるので、より強力に空気を浄化する設備を整えて子どもの健康を守っていくお手伝いをしていきたいと思っています。

【教育長】ありがとうございます。去年の冬からインフルエンザの感染者もほとんど出ていません。今後も感染症対策でできることは全て手を尽くして取り組んでいきます。

社会教育の位置づけが変わる

巻頭特集 菰野町が目指す先 町長×教育長Cross Talk【進行役】社会教育の役割について教えてください。

【教育長】社会教育の事業は大きく分けると「文化」「スポーツ」「文化財保護」の3つに分けることができます。「文化」は、さまざまな団体と連携して行事を開催し、「スポーツ」は駅伝大会や鈴鹿山麓かもしかハーフマラソンなどを開催しています。菰野町スポーツ協会や元気アップこものスポーツクラブ、スポーツ少年団とも連携しています。「文化財保護」は、田光のシデコブシおよび湿地植物群落や史料の保存などをしています。現在は教育委員会で所管していますが、生涯学習や生涯スポーツは大人も対象となってくるので町長部局の各課とも連携しながら進めてきています。

【進行役】町内の社会教育施設はどんなものがありますか。

【教育長】文化では町民センター、公民館などの施設。スポーツでは野球場、サッカー場、陸上競技場、体育館などの施設を委託も含めながら管理しています。

【町 長】私も質問させてもらうのですが、社会教育は身体を健康にするのはスポーツ、教養を身に付けるのは文化だと思っています。社会教育と学校教育は長い間、全国的に教育委員会が担ってきたのですが、最近10年くらいで徐々に変化してきていると聞いています。教育長は三重県や鈴鹿市などでいろいろな分野で活躍されています。なぜ社会教育の位置づけが変わってきているのかご説明いただければ伺いたいです。

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▲町内には多くの社会教育施設があり、
その管理を行っているのも現在は社会教育課です
【教育長】実は私は長い間、鈴鹿市で教員を務め、鈴鹿市教育委員会の社会教育課でも勤務し、子ども会やPTAなどを担当していました。鈴鹿市では平成20年の法施行によって地域の活性化を目指して社会教育課が教育委員会から市長部局の生涯学習課、スポーツ課、文化財保護課へ移管しました。現在、県下では県と8つの市で社会教育が首長部局に移管されており、周囲の方の話では首長部局に移管しても特に問題はなかったと聞いています。地域振興のためには良い転換だと感じています。

【町 長】もともとは社会教育を教育委員会が担当し、その法律の制度が変わったのは知っていましたが、さまざまな立場で経験された教育長に、どうしてそのように変わってきたのか沿革や動機をお聞きしたかったのです。

【教育長】私の想像も含まれますが、社会教育は学校との繋がりや連絡という観点では教育委員会所管である方が利点が多いです。しかし、生涯学習の場合は子どもだけでなく大人も対象となり、町長部局の方が連携や運営がスムーズにできる点が多いことが理由ではないでしょうか。

【町 長】菰野町も教育委員会では学校の先生の力を指導主事という形で補ってもらい、それ以外の職員は町の職員を教育委員会に派遣しているような状況です。もともと事務処理の面は町職員の方が向いていて、教えて育てる面では教育委員会の先生にお任せするしかない。役割分担が最初からあるように感じています。

【進行役】専門化する部分がありつつ、他部署との連携を深めるための変遷があったということですかね。

観光を盛り上げていくことでその他の産業も盛り上がっていく
菰野町の強みの部分を伸ばす

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▲かもしかハーフマラソンは次回で開催15回目を迎える
【進行役】春には町の組織に改編があるということをお聞きしました。コミュニティ振興課の新設について教えてください。

【町 長】これまでも教育委員会では専門性を尊重しなければならない部分があり、私の経験上でも専門的なことを知らない方が口出しすると良くない結果になることがありました。そのような意味では、特に校長先生の皆さんには専門的な部分で敬意をもって接していますが一方で、形式的な事務処理は町長部局で行った方が先生の皆さんがさらに仕事に集中してもらえるのではないかと感じていました。そして、ここで大きく申し上げたいのは菰野町は「観光」で身をたてたいという点です。農業も工業も商業もどれも大切ですが、やはり観光を盛り上げていくことでその他の産業も盛り上がっていく。強みの分野を伸ばすことがこれからの菰野町を発展させていくことに適しているとこれまでも思っていましたし、今後もその方向でしっかりやっていきたいと思っています。

【進行役】菰野町としては強みを生かす、先生としても強みを生かし専門性を高めていくという感じですね。

【町 長】社会教育は一人ひとりが自分の教養を身につける、身体が健康になるという面だけではなく、かなり観光の側面があると思うんです。例えば、今年は絶対に開催したいと思っている鈴鹿山麓かもしかハーフマラソンも実際は町民が走っているだけでなく、全国から多くの方がお越しいただいて、この大会をきっかけにして菰野町を知っていただいたり、泊まってもらったりしています。これは体を鍛えるスポーツの側面に加えて、菰野町を宣伝し観光を盛り上げていくという側面も備わっているということです。町長部局には観光に関する部署もあるので、社会教育のもつ観光の側面を直接繋げた方がやりやすいと考えました。今回の組織改編では、菰野町をどうしていきたいかという私の想いを高めるために社会教育の分野をマネジメントさせてもらう。これにより観光と社会教育が結びつけやすくなるということを思いついてしまったのです。

【進行役】混ざりあって化学反応が起こるようなシナジー効果を狙ってですね。コミュニティ振興課の具体的な役割も教えてもらえますか。

【町 長】コミュニティ振興課の中に社会教育課を取り込んでいきます。コミュニティ振興は、住民がつくり上げていくのものであり、社会教育は観光と繋ぐだけではなく、住民とも繋いでいくことになります。社会教育は当然、菰野町の皆さんのためのものであり、皆さんが楽しんでもらって、体を鍛えてもらって、教養を付けてもらわなければ意味がありません。そして、皆さんの声もなるべく取り込みたい。ごく一部の方のこだわりではなく、まちの皆さんの考え方をそのまま答えにするべきだと思っています。まちの方々の声を直接受け止めるコミュニティ振興課が社会教育を担うことで、私はみんなのための社会教育ができると思いました。これがコミュニティ振興課を設けた趣旨であり目的です。

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住みながらにしてワーケーション
そんな最先端のまちを作りたい
わかりやすさと効率化を図る

【進行役】水道課と下水道課が統合し、上下水道課が新設されるとお聞きしました。

【町 長】菰野町はほとんど水道事業が完成しており、あとはどのように維持していくかが課題です。上水道は古くなり管が割れたりして住民の皆さんにご不便をおかけしたことがありました。そのような場合に水道課の職員だけでなく、下水道課の職員も応援にいけるようになれば早く対応ができるようになる。また、菰野町では水道料金も下水道使用料も一度に請求させていただいているため、まとめた方がわかりやすい。統合した方が町民に利益を還元でき、職員の負担も軽減できるシナジー効果がここにもあります。

【進行役】来年度の菰野町は組織が活性化されてアクティブになる感じがしますね。最後に新年度の抱負を教えてください。

【教育長】平成27年4月から教育委員会の制度が変わって首長が総合教育会議を開催できる権限が与えられました。この制度の中でも教育委員会の政治的な中立性、継続性、安定性は守られていくべきであり、柴田町長は本当に教育委員会を尊重してもらっています。その点でも以前と比べると町長部局との連携は強くなっており、これからは社会教育の事務や管理はしてもらいながら、これまでどおりの連携を進めていきたいと思っています。何より組織を変えることで町民や各社会教育関係団体の方が、より良くなったと感じてもらえることが大事ですからね。



【町 長】教育は専門家に任しておけばいいという考え方ではなく、コミュニティスクールの概念があるようにみんなで作っていく必要があると考えます。そして、これから新しい体制を作っていくにあたっては、とにかく観光に力をいれ、そこに社会教育を結びつけていきます。なるべく早く、町の内外の方に喜んでもらえるような観光施策を打ち出していきます。どこに住んでも住みよいまち、菰野町はその場にいるだけで住みながらにしてワーケーションができるような最先端のまちを作りたい。このような方向性に関してもご意見をいただきながら進めていきたいと思います。

【進行役】今までの菰野町、これからの菰野町の行方をお二人にお聞きしました。ありがとうございました。

【二人】ありがとうございました。

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