第12回
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お茶づくり
 
お茶のつくり方
 

 お茶の葉を摘む時期は、5月のはじめ八十八夜の頃に新葉を摘みとります。昔は紺かすりの着物姿の茶摘女が、賑やかに茶摘唄を唄いながらお茶を摘んだものです。摘み取った茶の葉は釜の上にかけられたセイロに入れて蒸します。この蒸葉を焙炉という炭火を入れた炉の上に、助炭とよぶ、底に紙を貼った浅い箱の中に入れて乾しながら手でもみます。上茶といわれるものは、かたち、色、かおり、味のすぐれたものであり、特に手もみ茶の場合は仕上がりの形が針のように細くなったものが良いとされていました。このお茶をもむ職人をお茶師とよび、腕のよいお茶師ほど良いお茶をつくりました。その技術を修行するため、各地を旅して歩きました。特に菰野あたりのお茶師は、南の水沢から鈴鹿の方へ、また員弁郡の石榑方面へも行き、遠くは峠を越えて滋賀県永源寺町の政所付近まで出かけました。お茶が取りもった縁で滋賀県からお嫁に来たり、また菰野から行ったりしてお互いに交流がありました。

お茶づくり