第15回
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炭のやき方
 
 
 

 古い木炭のやき方は、地面に浅い穴を掘り、そこに炭木を積んで火をつけ、火が燃え盛ると青柴などをかぶせて火が下へ通るようにして、全体に火がまわると土をかけて火を消し、しばらくそのままにしておき、掘りおこして炭をとり出すという方法でした。このやり方では良質の炭を大量に生産することはむつかしく、陶器や瓦を焼くかまからヒントを得て炭がまで焼くようになったようです。

 炭がまで焼くには原木をかまの内部の高さに合わして1mぐらいに切ります。かまの中に1人が入って焚き口から原木を手渡すと、それを奥の方から順に立ててつめこみます。全部立て終わると口だきといい小柴をたきます。やがて火がまわると煙が濃くなって、かまの口の方へでてきます。このときかまどめといい、口を石と泥とで密閉します。うしろの煙り穴を開けると火がかま全体にまわり、煙の色が薄くなって炭はよく焼け、口からのぞくと真赤に美しくなっています。煙り穴を閉じ二、三日してかまが冷え人が中へ入れるようになってから炭を取り出します。

 火加減をうまくやらないとやわらかい炭や半やけの炭ができ、また全部灰になって失敗することもあります。経験と勘を必要とする仕事です。

炭のやき方