第26回
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日本瓦のつくり方
 

瓦の製造に用いる原土置場 瓦の製造に使う原土は、青岩(粘土)を山から取り、窯場の近くの置場(土場)に長期間放置します。このことを岩をねさすといいます。ほどよく乾燥させ細かく砕いて使われました。原土の入手しやすい集落のはずれに窯が築かれていました。

 土練りは穴の中で原土に適当の水を加えて鍬を使い、大方は足で踏みよく練りかえしました。近年は土練機を使います。荒地づくりは練った土を箱型に積み上げて瓦の大きさと厚みに切りそろえます。土を切るのに針金を使い引いて切り分けます。いまは荒地出し機が使われています。

 素地づくりは荒地を型板の上にのせヘラで瓦の形に成型して、室内で乾燥させます。昔はこれまでの工程は全部手づくりの作業でしたが、現在はプレス式の製瓦機が利用され能率も上っています。

 焼成は、天日で乾燥した素地を窯に詰めこみ、夕方に入れると一晩は窯をぬくめる程度に低い温度で焚き、翌日、朝から松割木などで本格的に両方の口から焚きます。焼成温度は900度くらいです。最後に松葉で燻します。窯の中央部にある排煙口から立ちのぼる煙の色で判断して焼くのを止めます。焼き上りを確認して、そのまま窯の中に空気の入らぬよう密封して一日ねさして翌朝、窯の口を開いて中の瓦を取り出します。焼き上りの瓦の良し悪しを選別して藁を当て縄からげして、倉庫に格納します。